気温が段々と上がり、あの!ゴキブリが出現する季節がやってきます。
コロナ対策で加湿器や暖房を使ったりで、暖かい所を好むゴキブリは例年以上に発生しているようです。
さらにネットショッピングの段ボールはゴキブリにとって快適な場所らしいです。
NHKあさイチ放送『春こそ肝心!ゴキブリ対策』で、専門家たちがゴキブリ対策を伝授していましたのでまとめてみました。
一般家庭のゴキブリ
クロゴギブリの生態
一般家庭でよくみられるのがクロゴキブリ
体長約4cm
寿命は1年半〜2年
冬でもいなくなるわけではない
夏と同じ数のゴキブリがどこかに潜んでいる
冬から春先は、幼虫や卵で潜伏している
ゴキブリの卵
卵鞘(らんしょう)
1個の卵鞘から20〜30匹のゴキブリの幼虫が産まれる
孵化する前の卵鞘を駆除することが重要
成虫になるとすぐに後尾
1匹のメスが10〜20個の卵鞘を産む
卵鞘はどこにある?
エアコンそばの壁の数センチの黒っぽい線はゴキブリのフンの可能性大
など、ゴキブリの痕跡はあっても卵鞘は意外にも外に!
クロゴキブリは野外で越冬できる。
庭、ベランダの植木鉢などに潜んでいる。
越冬したものが家に侵入し、キッチンのシンクの裏側、洗面台・洗濯機の下・食器棚や本棚の裏側に潜んでいる。
卵鞘の駆除方法
まず、やっても無駄!❌殺虫スプレー。
卵鞘はカプセル状のものに包まれているために殺虫剤が中まで浸透しない!
では、どうすればいいのか?
おすすめは、
ビニール袋に入れて足で踏み潰す!
卵鞘が壊れると中の卵が乾燥して孵化できなくなる。
踏み潰した後はしっかり封を閉じて捨てる。
クロゴキブリが好きな材質
ガラス・陶器・プラスチック・金属よりもザラザラした材質の木材(ニス等を塗っていないタンスや食器棚の裏など)や紙を好む。
ゴキブリは、お腹とのスペース(空間)を保ちやすい硬い材質を好む。
なので、布などの柔らかい材質は好まない。
侵入経路を塞ぐ
幼虫であれば2mm(爪楊枝の太さ)の隙間でも侵入できる。
樹脂製の粘土で隙間を埋める。(100円ショップでも購入可)
隙間修復用パテで隙間を埋める。(100円ショップでも購入可)
水切りネットやストッキングなどで口を塞ぐ。
100円ショップ購入可『室外機ホース防虫キャップ』
ゴキブリを寄せ付けないスプレー
『ゴキブリがいなくなる!』
『ゴキブリを寄せ付けない!』
などのスプレーってどうなの?
スプレーの効果は?
メーカーによる実験映像では、同スペースにスプレーした厚紙とスプレーしていない厚紙を設置。
スプレーしていな方の厚紙に多くのゴキブリが集まった。
効果は1ヶ月ほど。
雨や直射日光で効果が薄まる場合もある。
気になる場合は週1でスプレーすることをオススメ。
スプレーは人に対して害は?
「ゴキブリなどの害虫に対しては効果があるが、人などの哺乳類は分解できる酵素を持っているため大丈夫。
しかし、スプレーを吹きかけた部分を何度も舐めたりすることは避けてください。」(有吉立 談)
毒エサの効果・仕掛け方
毒エサの効果実験
メーカーの実験映像(ゴキブリを10匹放した箱の中に毒エサと水を設置)によると、水と毒エサを行ったり来たり。
16時間後、ひっくり返ったり、もがき出す。
20時間後、全ゴキブリが死滅。
毒エサを食べたゴキブリのフンで他のゴキブリも死ぬ?実験
上の実験後、ゴキブリの死骸(2匹)とフンだけを残し、そこに新たに10匹のゴキブリを放す。
18時間後、数匹のゴキブリがひっくり返る。
20時間後、全ゴキブリが死滅。
毒エサの仕掛け方のポイント!
ゴキブリはエサを見つける能力は優れていない。
目もほとんど見えていない。
エサを見つけられる範囲は、50cmくらいで、間隔を広く置くと毒エサを見つけられない。
家の外には屋外用の毒エサをゴミ箱・室外機の後ろ・植木鉢などに仕掛ける。
駆除が厄介なチャバネゴキブリ
寒さに弱いチャバネゴキブリは、外では越冬できないため、暖かい飲食店などでよく見かける。
成虫:約1.5cm
最近の家は気密性に優れているために住宅にも入り込んできている。
侵入経路
飲食店から持ち帰るパターン
・掛けていたコートや上着の中、カバンに入り込んでそのまま家に持ち帰ってしまう。
通販などの段ボールに入り込んでいるパターン
・段ボールの隙間は、チャバネゴキブリにとってちょうどいいスペースで温度も快適、チャバネが大好きな場所。
チャバネゴキブリ驚異の繁殖力
1個の卵鞘から40匹の幼虫が産まれる。
20日に1回産卵するため、1匹のチャバネゴキブリが死ぬまでに産むチャバネゴキブリは240匹!
業者でも駆除に苦労する
食べて殺すような毒にも抵抗性を持っているゴキブリもいる。
薬剤抵抗性チャバネと呼ばれ、毒エサ・スプレーが効かないものがいる。
薬剤抵抗性チャバネに最も効果があるのが!
ホウ酸ダンゴ
効果が出るまで1週間くらいはかかる。
フィプロニル(成分)の毒エサはチャバネゴキブリにも効果がある。
フィプロニル(成分)でも効果がない場合はホウ酸ダンゴを試すことをオススメ。
市販の駆除グッズでは手に負えないので地域の保健所や専門の駆除業者に相談することをオススメ。
ゴキブリ対策Q&A
ゴキブリは臆病なので人の気配がすると隠れようとする。
飛んで近づいてきた時は、ゴキブリがパニックになっている状態。
上から下への滑空はするが、基本的に飛ぶのが下手なので、近くのモノに飛び移ろうとする。
毒などは持っていなし、襲ってくるようなことはない。
体に雑菌があるので駆除することが大切。
頭の少し前を狙う。
ゴキブリは後退り、横移動もできないので前進するしかないので頭の前を狙うといい。
ゴキブリの速度は1.5m/秒。
ゴキブリの真ん中を狙ってもすでに前に動いており、逃げられてしまう。
60度のお湯であれば退治できる。
界面活性剤入りの洗剤では窒息するが、少しの量では逃げ回るのでそれを追っかけることは難しい。
OK!
卵が飛び散ることはない。
但し、叩いた後の始末と掃除はしっかりと!
掃除機によってゴキブリの体が破壊されることで独特の匂いを発生する。
掃除機の中で卵が孵化することもあるのでオススメはしない。
燻煙剤のいいところは、きちんと準備すれば誰が使っても隅々のゴキブリに殺虫剤を浴びせられて駆除ができる。
2〜3時間閉め切ることが必要。
3LDKの間取りの場合、各部屋の中央に1個。
キッチンにも1個。
トイレ、お風呂の扉を開けて面した廊下にも1個。
全ての部屋で一斉にすること!
フラッシュアウトといい、噴煙剤による神経の撹乱によって以上行動を起こして隅々からゴキブリが出てくる。
<注意点>
・部屋は整理整頓
・食器棚の扉は開ける(使用後は食器は水洗いする)
・精密機器や楽器にはカバーをかける
・ペット・観葉植物は外へ
・使用後は換気と掃除機をかける
・衣類は蓋付きの衣装ケースにしまうか、使用後に洗濯する。
・布団は、天日干しすれば匂いは消える。
*添付の説明書をよく読んで使用する。
まとめ
まずは、春のうちに卵鞘駆除。
出てきてしまった幼虫・成虫は、早期に的確に駆除していきましょう。
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